またも生産現場の悲鳴が聞こえてくるような事態。
酪農家ではありませんが、他人事とは思えない状況です。
一時期、牛乳消費が進まないため、牛乳を捨てているというお話を聞いたこともありましたが、現在は不足しているという情報。
何故?
様々な要因があるようですが、まずはエサ代。
牛のエサが高くなったのには、円安になって飼料の主原料トウモロコシの値段があがり、儲からなくなって酪農をやめた人が多かったことも関係あるそうなんです。とのこと。
このように海外の影響を受けやすい他、後継者も育たないことから酪農をやめる人が増えたため、生乳の生産量が減少しているそうです。
そこにまたあの「TPP」が追い打ちをかけるわけで。
また、生産者と業者の売り買いの価格交渉も原因というお話もあるそうで、ここでもやはり「生産者が儲からない」やりとりが。
どうして生産者が儲からない仕組みがあちらこちらで起きているのでしょうか?
業者さんにも問題がありますが、一番の問題は消費者の方々が安さを求めるために起きていることではないでしょうか?
それに応えようと業者さんも苦労している面はあると思います。
ですが、何より生産者さんが儲からないのでは、当然生産量は減り、結果的に品不足に陥り、高値で購入しなければならない現象がここにおきているわけです。
安いのが欲しい!でも添加物は嫌!
それに応えようと業界は必死。安売り合戦。
集客のため、小売側はチラシに特売セールまでのせる。
それにより、いつも苦しむのは生産者さん。
そして最後は価格高騰、挙句の果て手に入らず輸入に頼る。
(でも中国産は嫌なんですよね?)
おかしいですよね。
じゃぁ、どうすればいいでしょう。
それは、きちんとコスト分を計算して、きちんと利益が残る卸価格で取引を行い、適正な価格で消費者の方にお届けするという物流を作らなければならないと思います。それはどの業界でも言えることだと思います。
特に畜産や農産物という現場では、一度やめてしまったら、すぐには復活できないのですよ。
もちろんバターだけではなく、乳製品全体に言えることですが、これから来年にかけてその「ツケ」が回ってきます。
私達もバターの恩恵を受け、感謝してきました。
バターやチーズ、牛乳があってこそ、米粉も多く活用できたからです。
しかし、ここにきてその痛みを感じてきました。
さらに、【産直=安い】というイメージにおいても苦しんでいます。
米の大暴落に次いで、乳製品の高騰・品不足という危機的状況でどう乗り越えていかなければならないか、空っぽの頭で必死で考えています。
*焼菓子(クッキーとかマドレーヌとか)続けられるかなぁ・・・(;_;)
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